スウェーや、振った後にフラフラする。小学生へのバッティング指導方法を紹介
バッティングのチェックポイントを5つ紹介します(低学年向け)
こんにちは。
デーブ大久保スマホ野球塾ブログ担当の大久保泰成です。
自分の子どもが小学生になったからバットとグローブを買ってあげて、
楽しそうに練習しているけど、何を教えてあげたらいいのかわからないという方も多いと思います。
チームに入るにはまだ早いし、基本的なことを教えてあげたいという方向けに記事を書いていきます。
バッティングフォームを細かくみるとキリがないので、子どもが陥りやすい5つのパターンを書きますので、対策含めご参考にしてみてください。
※小学生の子どもがいてどんな練習をしたらいいかわからない方は、こちらをご覧ください。
1 体(上半身)がスウェーする
※ボールを打ちに行くときに体が前に突っ込む事をスウェー(スエー)と言います。
小さいお子様はまだまだ筋力が少ないので、バットを振るときに軸を作ることができません。
そのため、野球だと良くない症状「スウェー」をしてしまいます。
スウェーの悪い点は大きく2つ
■ピッチャー方向に体が近づいてしまうので、投手の球を速く感じてしまう。
ピッチャープレートからホームベースまで、18.44mしかありません。
体が30㎝も前に行ってしまったら、体感5~10㎞は速く感じてしまいます。
向かってくるボールの速度に加え、自分の体がいってしまうと、事故で例えると正面衝突の状態になってしまいます。
■上体が前に流れると、バットがスムーズに出てこなくなる。
体が前に流れてしまうと、腕が後ろに置き去りになってしまいます。
そのため、ボールを打とうと思ったときに、バットが遅れて出てきてしまい、詰まってしまうことが増えてしまいます。
対策
1 左打者の場合 右足を大きく前に出して、右足をロックしてティーバッティングする
右足で上体が前に行くのをロックしているため、体のスウェーを強制的に防ぐことができます
※注意点 前足がぐらぐらしないように注意してください。
2 体重を軸足にしっかり乗せてから打つ
スウェーしてしまう子の多くは、前足を上げたときに、後ろ足に体重が乗り切る前に前に出ていってしまいます。
そのため、一度後ろ足に全体重を乗せるぐらいのイメージを持ってから体重移動を始めるといいです。
※注意点 全体重を後ろ足にのせますが、ピッチャーに向かっていく意識を忘れてはいけません。
2 バットを振った後にフラフラする
野球をやり始めたころの子どもに非常に多い症状です。
フラフラしてしまう理由は、バランスの悪いスイングをしているため、バットを振った後にしっかりとまっていることができません。
対策
バットを振り終わったところ(フィニッシュ)で、10秒間止まるようにしてください。
最初はなかなか止まっているのは難しいですが、根気よく続けていれば必ずバランスの良いスイングが身に付きます。
フィニッシュの良い形を強制的に作ってあげることで、バランスの良いスイングを身につけることができます。
フィニッシュでとまっていられるようになれば、バランスの良いスイングが身についたと思って大丈夫です。
3 切り返しの時にバットが寝てしまう
"バットが寝る"という言葉はよく聞きますが、どの瞬間を見て、チェックしていけばよいのかを説明いたします。
トップから切り返して打ちに行く瞬間のバットの角度を見てあげればわかります。
理想の切り返しのバットの角度は45度です。
その角度を参考にチェックしてみてください。
ちなみに、バットが出てくる角度が45度より高いと、速いボールに強いです。
角度が低いと緩いボールに強いバッターです。
試合で対戦相手のバッターのバットが出てくる角度を見てあげることで、対策をとることもできます。
元西武ライオンズの平尾選手は、プロ野球の中でも速球にめっぽう強い選手でした。
バッティングフォームを見てみると、バットが立ってでてくるのが特徴でした。
対策
バットが寝て出てきてしまう選手
後ろ足の下に20~30㎝程の台を置いて、素振りやティーバッティングをする。
後ろ足が高い位置にあることによって、強制的にバットが立ってでてくるようになります。
この後ろ足高いティーの時の感覚を保ったまま、平面でもバットを振るように意識してください。
4 軸足の向きを間違えている
軸足の向きを間違えているのは、子どもだけでなく、大人にも多い現象です。
構えた時の後ろ足の角度は、ピッチャーに対して垂直にあるのが正しい位置です。
後ろ足の角度がキャッチャー方向に向いてしまっている選手は非常に多いです。
開いてしまうことの何がよくないのか。
開いてしまうと、前足を上げたときに、体の重心がキャッチャー方向に流れてしまいます。
体が後ろに流れてしまうと、ボールを打ちに行くタイミングが遅くなるので一連の流れでスイングすることができず、詰まったり、泳がされてしまいます。
ボールは前に飛ばさなくてはならないので、後ろに力を使うようなフォームにしてはいけません。
2018年にプロ野球、セリーグで首位打者を獲得した宮崎選手は後ろ足をキャッチャーよりにして構える打者です。これは強靱な体があってこそできる技術なのです。
対策
構えた時の後ろ足の向きを、親御さん、もしくはコーチがチェックするようにしてください。
最初のうちは意識していないとすぐに元に戻ってしまうので、注意深くみてあげることが大切です。
技術はいらず、意識でなおります。
5 両手が体から離れる。
人間の体は、体に近いところで力を伝えやすくつくられています。
例えば、タンスを引くときを思い浮かべてください。
腕を伸ばしたまま、引っ張っても力は伝わりません。
なるべく体に近いところで引くように無意識にしているはずです。
プロ野球で一流と呼ばれる選手たちは、必ず体に近い位置を両手がとおっています。
体から手が離れてしまうと、力が伝わらないだけでなく、タイミングを崩されたときに腕が伸び切ってしまっているため、対応することができないなどの弊害もあります。
アウトコースよりインコースのほうが長打になりやすいのも、インコースを打つときは、体に近いところに両腕があるため力を伝えやすいからです。
対策
ボールの内側を見て打つこと
子どもに、打つときにボールのどこをみているか聞いてみてください。
ほとんどの子どもがボール全体を漠然とみています。
じゃあボールのどこをみるのが正解なのか。
ピッチャーが投げたボールの内側半分をみてあげることが正解です。
ボールの内側を見て打とうと思うと、両手が体から離れていくことを防ぐことができます。
そして、両手が自然とたたまれて理想のスイングをすることができます。
一時のアドバイスではなく、生涯使えるアドバイスですので、実践してみてください。
本日は、野球をやり始めた子どもが陥りやすい現象を書かせていただきました。
小さい年齢から、しっかりとした基本を覚えることは、今後野球を続けていく上で、非常に大切です。
基本を覚えていないと、打てない、うまくならないどころか、ケガをしてしまいます。
野球人生が終わってしまうようなケガにつながることもありますので、小手先の技術ではなく、基本を大切にしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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